| . | ファンドマネージャの独り言
皆さんこんにちは、ながらくご無沙汰しておりました。浜の助でございます。先月は表題にもあります通り「説明責任(国語審議会推奨(^^ゞ)」について追いまくられておりました。ようやく峠を越えましたので、これからはいつも通りに少しでもためになる話ができればと思っております。 さて、「説明責任」(まあ我々はアカウンタビリティと呼んでおりますが)とは、投資信託の運用において近年重要視されるようになって来た物であります。投資信託の運用において、「どのように運用を行っているのか?」これはかなり広い意味を持っております。つまり 運用者はどういう考えで投資に望んでいるのか? なんでそんな事を?私も始めの頃はそう思っていました。しかしよく考えてみると、至極あたりまえの事なんです。皆さんも、自分で買うならまだしも人に投信を勧めるとき「まあこんな感じで、」とか、「リスクはあるし最終判断は任せるわ」とかあいまいにしか勧められないと思います。別に個人なら何とかなりますが、会社として販売する時に過去の成績や受益証券説明書とかの案内資料だけで、ほいほいと販売するのは難しいのです。それなりに「どういう運用を行っているのか」と言う事を把握する必要があるのです。それがこのヒアリングを行う理由につながるのです。運用者や運用会社はそれについて当然「説明する責任=説明責任」があるんです。 しかしながら、説明を求められる方は、いろいろと理由の根拠になる資料を作ったり、いかに理解してもらえるかと回答方法を考えたり、主義主張の一貫性に狂いがないのか確認したり、社内独自の事情を説明したり、かなりの重労働です。また、ヒアリングする側もまだノウハウが確立していないのか、質問があちこちへ飛んだり、枝葉末節のことにこだわり、肝心な事を聞かずじまいとか、「説明責任」の確立はまだ遠いようです。 こういうヒアリングを通して、投資に対して一貫した主張を持って、受益者の利益に最大限努力する姿勢を明らかにして行くことが、投資信託という商品が社会に認められる事に繋がることを期待して、先月はこれに応対しました。 そんな事で、先月は新たな発信が出来ませんでした。ここにお詫びいたします。また、激励のメールを多くの方からいただきました。独り善がりの駄文を読んでくださる方がいらっしゃることに感謝いたしております。それでは今回はこの辺で、次回またお会いしましよう。
皆さん今日は、盆も明けて相場も幾分回復中ですが、がっぽり稼いでおられますか?浜の助です。さて、早いもので私の稚拙な文章も回を重ねる事20回となりました。これもいつも見て頂いている皆様や、応援メールを送って下さる皆様、弁之助委員長や多くの方々のお陰と感謝いたしております。連載を始めた頃は弁之助委員長に「行き過ぎたネット相場へ警鐘を鳴らしてくれ!」ということで投資の基本に戻る事や、情報の公平な見方などを書かして頂きました。あれから相当な時間が経ち相場付きも全く変わってしまいました。今のところ委員長から次の命題も出ていませんので、好き勝手書かせて頂いております。 今回は、よくお話する「投資判断」の話を少ししたいと思います。8月24日、任天堂は次世代の新作ゲーム機の発表会を幕張メッセで行いました。これに先駆けて市場では「今度のゲームポーイアドバンスは相当すごいらしい」とか「あのドルフィンは来年夏までに発売されるかもしれない・・・エェ?出す出すと言っといて必ず延期する任天堂が前倒しで!」とか騒がれてじりじり株価は上昇して来ました。その一方で「ゲームボーイアドバンスは年内販売されないらしい」とか悪い噂も出て値を下げたりと市場は動揺を続けておりました。さて、発表会は15:30から開始されゲームキューブの発表などがあった事は皆さんも御承知かと思います。 今回の任天堂のコンセプトは「ゲームはソフトがあってこそ普及する」と言う原点への回帰でした。任天堂は長いゲームのビジネスの中でキラーコンテンツがいかに重要であるのか、(つまりマリオがゲーム機普及にどれだけ役立ったか)骨身にしみて分かっていたのでしょう。しかし、SONYがプレステーションを出した時に「高性能ハード機」の魔術にハマったのです。その結果NINTENDO64が発売されました。性能は優れていましたが、ソフト開発は難しくソフトの供給が少なく(ソフトメーカーを絞って中身の濃いソフトを出す戦略を取った事もあり)ハードの普及は進まず、市場をSONYに明渡す事になりました。 今回はゲームキューブの詳細発表前になんと任天堂はN64戦略を失敗であったと公表しました。そして、今度はソフトが作りやすい機械にしたと宣言したのです。そして、ゲームキューブは最高級のゲーム機であることも宣言し、デジタル家電化して新事業へ進出する意思のないことを明らかにしました。 「これで十分だ」私は思いました。強い任天堂が戻ってきました。しかし、悪い話もありました。ゲームボーイアドバンスの発売延期です。理由は部材の不足、要は液晶が足りないのです。ゲームボーイカラーの液晶でシャープは手一杯なのです。しかし、市場は敏感に反応するでしょう。年内発売があると予想しているのですから。 そして今日、「投資判断は市場の下す判断を優先する」と言う方針の私も困ってしまいました市場の意見が真っ二つに割れることが予想されたからです。「アドバンスは悪いが、キューブは良い。」・・・どっちに動くのか?・・・ご存知の通り幾分の下落となりました。 この理由は、私は市場の考えが全部把握出来たと思ってましたが、実は、一つ忘れていたということなのです。それは「親ソニー派」の意見でした。彼らはSONYがやられては困るのです。(PS2はソフト開発が難しい事からソフトが出ずに苦戦を強いられています。かってのN64と同じです。)そこで「親ソニー」は任天堂に対してキツイ評価を下したのです。まさに市場は参加する投資家全員の意見によって決定されると言う事を実感させる出来事でした。 任天堂は直近高値より1割ほど下がって落ち着きました。・・・私の投資判断は継続保有・・・市場の投資判断優先です。任天堂はいまのところ強い会社なんです。 個人投資家の皆様も、様々な投資判断をお持ちとかと思いますが、自分の投資判断に溺れることなく、足元をしっかり見つめて稼いでください。今回はこのあたりで失礼します。
個人投資家の皆さんこんにちは、浜の助です。日銀のゼロ金利解除も決定され、従来の景気回復相場から新しい相場を模索する動きが続いております。商いの薄い中、稼いでおられますか? さて、世の中も慌しく変化してゆく中で、我々投資信託業界でも様々な変化がおきてきております。一つは、投資信託の運用に対して様々な雑音が入ってくるようになりました。主に販売証券会社からのものが多いのですが、受益者に直接的・間接的に話をする機会の提案であったり、新しいファンドの話し合いであったり、前向きなものも多いのですが、中には後ろ向きのものもあり、時には憂鬱になることもあります。 もう一つ、とっても困る事に運用者を大切にしない諸作(まあ、平たく言うと人事の事ですね)も、驚いた事に社内から飛び出してきたりと、相場が悪くなるといろいろ意味不明な引き締めとか運用業務にとって良くない事件も起こります。(どんな会社も事情は同じですか?(^^ゞ!)時折、訳知りで書かれる事ですが、「運用会社のトップは系列の親会社から派遣されているために、親会社にとって有益な諸策をとりがちである。」ということがあります。残念な話ですが、全くのテタラメと切り捨てる事は出来ません。 その理由として、親会社にとって有益云々といったことに関しては良くわかりませんが、「ファンドの運用はファンドマネージャーでなくともできる」という発想あることは事実です。この先、本音でお話しますと、ファンドの「運用」は確かに誰でも出来ます。ファンドの仕組みが分かっていて、計算ミスをしない人ならば誰でも可能です。医者などと違って、国家資格などもありません。しかし「運用」はできても「運用成績」は残せないでしょう。(まあ、もともとファンドマネージャも素人ですから、努力すれば皆さんもできるようになりますが・・・) 多くの経験と努力、そして少しの才能・・これがそろわない事にはファンドマネージャは成り立ちません。個人投資家の皆さんのように自分自身でリスクを取って市場に参加されていらっしゃる方や、仕事とは言えリスクをとって運用を担当しているマネージャにとって、誰でも分かる「多くの経験と努力、そして少しの才能が必要である事」が相場に向き合っていない人には分からないらしいのです。そして、運用会社の上層部にはそういう人が若干ではありますが、存在しているという事が事実なのです。時代が変化してきましたので、昔ほどひどい時代錯誤の運用体制はなくなっており、今後も復活しないと思われますが、全てが運用に前向きになれるような(会社の目標が運用成績の向上である)環境という訳ではありません。運用者一人一人が「ファンドを買ってくれた受益者に報いるために」と、相場と格闘する以外の妙な処で突っ張らなければならない局面もまだまだ残っているんです。 運用者は決してあきらめたり逃げたりはせず、成績向上に日夜努力しております。皆さんの暖かい励ましが運用者を救い、皆さんの厳しいまなざしが運用者を育てます。これからもどうぞよろしくお願いします。 (弁之助勝手追記)相場が下がるとファンドの運用成績も下がって解約が出て、その換金売りで運用者自らが自分の首を締めることになる・・・ダブルパンチなんですねこれは。相場が下がった時に新規の資金が入ってくれば運用成績も容易に盛り返せるんです。投信の利点は「共同投資・分散投資・専門家の運用」ということなんですが、もっと受益者と運用者の信頼関係をこそ重視する必要がありそうです。
皆さんこんにちは、ご無沙汰しております浜の助です。 さて、悲壮感すら漂う株式市場でみなさん稼いでおられますか?みんなで「いい銘柄を高く評価しよう」と引っ張ってきたこの相場も、なんだか最近では「あら捜しをして足の引っ張り合い」になってるようで、気が滅入ってしまいます。なんでこんなに寂しい市場心理になってしまったんでしょうか? しかしまあ、某新聞社は先週、一面をフルに使って、「日経平均激動の50年」とか「日経平均は市場の実勢に近づいた」とか自己特集をしていましたが、前も言いましたように、今回の下げの口火はあの事件から始まったんです。あの入れ替え事件からなんです。 あの入れ替え事件で得をした人はいろいろおられると思いますが、損をしたのは「日経225平均連動型」の投信を持っていた受益者ではないでしょうか?これまで、連動型の商品(いわゆるインデックスファンド)は運用者の裁量が入り込まず、市場の成果に極めて近い成績を上げられるものとして位置付けられて来ました。投信会社に在籍する私として、正直に申し上げましてインデックスファンドは嘘をつかない、様々な圧力に屈しない素晴らしいファンドだと思います。いや、思ってました。・・・・まさか、胴元が手のひらを返すとは予想できませんでした。・・・・MoneyJAPANでは日経平均は実は19,000円台程度で推移していると特集しておりますが、まさにその通りです。 さて、例の「そごう」の問題ですが、いつから日本は都合のいい部分だけアメリカ型民主主義になったんでしょうか?確かに駄目な会社の債務を棒引きする事は民主主義に適ってないのかもしれません。しかし、資金を貸し付けているもの同士が話し合って、そごうの対応策を決めたのです。これまで、こういう事例は数限りなく存在してきました。なんとなく腑に落ちない感じがしましたが、「潰すより生かした方がトータルでプラスになる」という経済原則にのっとって金融機関が決定したのです。極めてあたりまえな判断です。 今回のそごうの場合も同じように話が進んでました。まずは体力のある銀行が損をかぶって、景気が戻ったならしっかり返してもらう。この構図でした。「銀行は安い金利で借りて、高く貸し出し儲けているのに税金を払っていない」そりゃーそうです、国主導の景気対策の一環なのですから。銀行が税金を払わない代りに苦しい企業を助けたのです。日本的民主主義のやり方なのです。(中には、調子に乗って助けられた事を忘れている輩もいましたが・・) しかし今回のそごう問題では「瑕疵担保」が問題になりました。これを付けないと買い取ってくれる企業がなかったのですから、当然の処置でした。「追加の国民負担がでるのは問題」という事で揉めだしました。急に都合よく正義感で物を言われては困ります。長期的な戦略を考えて長期的に物を見て発言して欲しいものです。その結果、(瑕疵担保はなかった事にしてくれと言えるはずもなく、そんなのが通るのはJRの年金問題だけだ!)そごうは長い話し合いもむなしく、民事再生法申請となったのは皆さんご存知の事です。 そうして現在どうなったのか、(マスコミが予定通り世論を導き)都合よく米国民主主義を採用した結果、株式市場は沈滞ムードに包まれました。銀行はそごうの手当て(だけではないですが)に保有株を売り始め、持ち合い解消の売りが売りを呼ぶ悪循環が起こっているじゃありませんか。なんでわざわざ世論を悲観的な方へばかり誘導するのですか?もう少し明るくする方向へ誘導しても良いんじゃないですか、そうすれば相場も「足の引っ張り合い」にはならないと思うんですがねえ。 今回は相場に打ちのめされ、ついつい愚痴ってしまいました。こんな相場でも大事な相場です。宝も落ちているでしょう。蛇も出るでしょう。落とし穴もあるでしょう。それでは皆さん次回までお体に気をつけてがっぽり稼いでください。 |
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