未だ、電話・FAXを主力とした「通信取引」をその主力としている会社もあると思います。顧客データベースと連動させず、Eメール受注の形(ブラウザ上に注文フォームがあるから、見た目は連動システムと変わらないですけど)をとっている会社があります。そのような会社に聞いてみたいのは「それで利益が上がってんですか?将来的にペイできる見こみはありますか?」ということです。
通信取引コストと、一般口座での取引コストと、いったいどれだけ違うのだろうということを考えたことがあります。顧客から電話注文を受けて、伝票書いて注文入力、約定したら連絡いれて、受け渡しの指示をして…(これ、全部人力作業)。やってることは一般口座の取引とまったく同じ。唯一、一般取引と違うのは、通信取引は営業マンがセールスの電話をしないこと。
通信取引の方がセールスをしない分だけコスト的には若干有利ですが、それでもペイするためには大量の注文が必要です。人手を会するのは一般取引でも同じ。何はともあれ一番コストがかかるのは人件費なのです。忙しくなって、人を一人増やして年間1000万円の人件費をかけるくらいなら、その1000万をシステム投資と広告宣伝費にまわしたほうがよっぽど効率的です。2年目からは人件費がかからないのですから。電話だけの通信取引では、簡単なシミュレーションをしてみた(シミュレーション結果については、次の機会に述べます)のですが、電話利用では、どう考えても利益を出せないという結論に達しました。これは、手入力のホームトレードシステムとて同じこと、電話がメールに入れ替わっただけで、実質電話取引とかわりがないですから。顧客データベースと連動した完全自動化したオンライントレードでなければ利益水準に持っていくなんて、夢の話ではないかと考えます。