

| ◆98/09/28(月) |
a |
新規公開銘柄チェック法−その1 (公開前株主) |
いやあ、気張っとったようやけど、9月25日不発やったねえ。つらいわ。これであとしばらく、このしょーもない相場と付き合うことになるんやろうか。日本リース会社更生法申請!! 株式市場はむしろ長銀問題処理前進と評価しとるようやけど、案の定店頭市場には影響無しや。
さて、きょうは新規公開についてや。最近の新規公開はひどいもんや。出ると負け、しかもボロボロ。阪神どころやない。参加することに意義のある市民運動会でも、もうちっと白熱するで。まあ同情すべき部分もある。市場環境さえ良ければ、もうちっとまともな状態になっとるやろう。そない嫌われないかんような酷い企業ばかりやない。しかし、まー、こんなの買わされる方は大変や。でな、今日は新規公開銘柄のチェックのしかたをな、少しご披露や。まあ参考程度にしてちょ。
今日のポイントは、公開前の株主や。最近、ドコモの株主が話題になっとるやろう。小渕とか中曽根とか、なんや群馬や新潟の個人が仰山、株主になっとるやろ。これや、この公開前株主ゆうんが大事なんや。公開する会社はな、目論見書ゆうやつ用意してある(幹事証券にいけば置いとるはずや、なかったら脅したれ)。あれのな、株主の状況のところをチェックするんや。前の方には株主数しかで出とらんけど、一番最後見たら、名前や住所まで書いてあるんや(ストーカーはいかんで)。
ただな後ろのページに出とっても、公開時に売出ゆうて、売ってしまう株主もあるからそれは差引かんといかん。で、その売出で売らなかった株主がな、どれくらい公開直後に売るかが公開後の需給を決める大事なファクタアなんや。
まずベンチャーキャピタルな、「何とかキャピタル」とか「かんとかインベストメント」なんちゅうのがだいたいそれや。こいつらは公開する前に買って公開したら売るのが仕事や、そやから絶対売ってくる。問題はいつ売るかや。まあジャフコ(野村系)とか、日本インベストメントファイナンス(大和系)、日興キャピタル(日興系)あたりは節操あるけどな、銀行系とか準大手証券系には節操ないとこあるで。去年の夏に公開した環デザインな、翌日からVCに売り浴びせ食って連続ストップ安や。社長、悔し泣きしとったらしいで。
それから個人な。ほとんど社員や。中には元社員とか、その息子とかもいる。こいつらのな愛社精神とかあてにしたらいかんで。ようけ売ってくる。有名なのが商品先物会社や、ほとんど個人株主とかでな、みんな売りまくったようや。まあ、あいつらにしたら自社株よりも現金にして先物やったほうが楽しいやろからな。役員ともなるとな、あんまり売らんのが普通やけど。どこぞの半導体関連商社やったか、ぎょうさん馬もっとるおっさんは高いときに持株ずいぶん売ったようや。バブルのころ、役員やめて株全部売った奴もおるらしいで。まあ店頭企業の役員よりも現ナマ10億円のほうが魅力的やろうな。
最近やとな気になるのがエクセルや。公開時点で個人株主295人や。それにな妙に女性の名前が多いんや。みんな社員なんやろか??まさか飲み屋のネーチャンに配ったわけじゃないだろがけどね。コストは高くても160円や。これやったら公募価格(710円)以下でも心おきなく売れるで。たまにな、安定株主だと思っていた先代社長の兄弟がやっとる会社がな、初日にドカンと売ってきたなんていう間抜けな話もあるんやで。
まあ、今日はチョット性悪説で話をしてしもうた。みんながみんな売り抜けよう思って小細工してるんとはちゃうで。一生懸命な奴もおる。でもな現実には、会社よくして株価上げるより、手持ちの株を売りとうてしょうがない奴もおるんや。 新規公開銘柄買うときな、ちょっと注意したってや。
m(_
_)m不適切な表現がありましたらご容赦下さい。
| ◆98/09/24(木) |
a |
どうなる9月25日?! |
ラサール店頭データ局より
ラサール店頭軍団が誇るデータ局としては、9月24日に注目していた。今日こそ、店頭市場が反発する日だと。なぜか。データがある。
| 97年12月24日を底値に、25日以降9連騰 |
| 98年3月24日まで7日続落、25日から3連騰 |
| 98年6月24日まで6日続落、25日から10連騰 |
これは数字の遊びではない。3回の25日は各月の商いの実質最終日である(株式の売買は通常4日目決済、配当落ちなどがある場合は5日目決済だから、その月の内に決済が為される最終日という意味)。 個人投資家にとってはあまり関係無いが、機関投資家や事業法人にとっては、ある時点で株を保有しているかどうかは重要な意味を持つ。期末までに売りたい人が必死に売り、売りの止まった月末(実質月替わり)から相場が反転するというのが、ここ1年間のリズムである。1日早く、反発するのは流動性の低い店頭株を売るのに少し余裕を見ているからと理解してほしい。
9月の最終商いは本日(24日)であるから、今日は上がっるはずだった。ましてや東証1部415円高である。それでも下がった(少しだけど)。地合いの悪さである。それと、ぎりぎりまで売りたかった投資家がいたということでもある。 なにはともあれ、9月25日からは相場の世界では、下半期が始まる。その初日から売り圧力が強いのか、売りが止まることで、じわじわと戻すのか。要注目である。
本格的な反騰には、金融システム不安の解消が必要という意見に異論はない。月が替わるだけで相場環境が変わるものかという意見ももっともだ。 しかし昨年末、だれも注目しなかった4連騰が、年明け以降の急騰に繋がり、結果的に1月は1ヶ月で16%上昇という歴代3位の記録を作ったことを忘れてはいけない。
だめだったら??今、回復しなければ、3月決算の中間決算が出揃う11月まで、本格反騰は無いでしょう。忍耐。忍耐。
天まで届く木は無い でも底の無い池もない。
| ◆98/09/17(木) |
a |
まだ間に合う9月末の配当取り |
いや、まいりましたね。ちょっと見ないまに店頭平均が700円割れですよ。14年ぶりですよ。14ねんぶり。84年に店頭市場見てた人なんてほとんどいませんからね。当時はたかだか140銘柄ですよ。今の市場と比べるほうが無理があります。まあ、実質、市場最安値ですね。というより日経店頭平均の最安値って649円ですから、あと32円しかないんですよ。
あ、遅れ馳せながら、ちょっとサボっていてすみませんでした。株向ネット、新装オープンで、コーナー別に訪問者数が表示されまして、オレオレOTCも、予想以上アクセス数が多いので、驚いております。諸般の事情が重なりまして、間が開いてしまいましたが、「店頭市場が上がっているときにしか更新されない」などと言われないよう、がんばりますので。よろしくお願いします。
さて、本題。7月末からの店頭市場の下げは当初、国内景気の悪化ですとか、金融システム不安ですとか、店頭市場そのものとは関係無い話だったんですが、ここにきては個別企業の業績悪化懸念がメインですね。とくにハイテク関連が厳しい。まあ、日立だ三菱電機だと総合電機メーカーが赤字となる時代ですから、店頭企業も当然と言えるかもしれませんが、それでも、フジミインコーポレーテッドだとか、太陽インキ工業だとか、いままでここだけは大丈夫と言われていたニッチな優良企業が四季報などで減益予想になっているのを見ますと、厳しさが身に染みますね。
ただ、救いも有ります。7月に公開したゴールドクレス(8871)。1050円の公開初値から一時800円堕台まで売り込まれていましたが、ここにきて下値を切り上げ、と見ていたら昨日会社計画を増額修正。本日高値は1040円と初値回復の勢いです。やっぱり業績が付いてくれば、ですね。増額修正に反応する辺りは捨てたもんじゃないです。市場はまだ生きています。
で、今回の注目はステップ(9795)。以前もこのこコーナーでふれましたが、この会社公約配当性向50%なので、今期予想配当金は43円。株価は900円弱ですから配当利回りは5%近い高水準です。しかもこの会社、9月決算で中間配当なしですから、すぐにも約5%の配当が貰える(もちろん配当落ちはしますが)。神奈川県地盤の学習塾ですが、塾の中では長期的ビジョンを持った企業、長期保有してもいい銘柄というのがアナリスト筋の評価だそうです。今期は減益予想ですが、来期の増益は充分可能だそうです。
それ以外ですと、公開後9日間のうち7日間株価が下げているユニパルス(6842)株価502円、配当14円あと、かつての人気株日本ジャンボー(9677)株価600円、配当20円なんかでしょうか。
業績見なければ南野建設(1783)株価165円、配当8円太洋物産(9941)株価225円、配当6.5円なんてのもありますが、ちょっと厳しいですね。
権利付き最終日は9月24日です。あと1週間。どうしましょうか。
覚悟した人も多かったはずだが、為替が円高に振れたことで、堅調にスタート。さくら銀への支援もプラスに。全業種的上昇で、ダウ14000円回復。ありゃりゃ、ソニー、キヤノンは大幅安。香港大幅安も先週の買い支えは周知の事実で、反応薄。
店頭は、ザラ場で日経店頭平均が昨年末の安値708.23円を一時下回ったが、東証1部の堅調を受け、場中に珍しく反転。結局プラス0.10円の710.04円で終了。取り合えず、4日ぶりの反発。
ただJASDAQINDEXは0.01ポイント下げの26.66で、5日続落。
全般に堅調で、銘柄を見ていると指数以上に上昇している感じ。
マツモトキヨシ(9875)、ヤマダ電気(9831)、良品計画(7453)など小売の主力株上昇。直近公開ものも概ね反発。トレンドマイクロ(4704)、デジキューブ(7589)も戻したが、上値重い感じ。エイブル(8872)の動きがやや良くなってきたか。
明日はいよいよアルゼ(6425)の公開。
知名度は今一つだが、公募売出総額212億円、時価総額(公開価格ベース)は3600億円と、武富士(8564)に次いでいきなり2位登場。
主幹事の国際証券ならずとも、成功を祈りたい気分の関係者は少なくない。
さあ、吉とでるか凶とでるか。
やっぱりちょっときついかな。(08/31記)
| ◆98/08/07(金) |
a |
これが自社株買いじゃ。 |
来たで、来たで、これがほんまの自社株買いじゃ。
何の話??THKじゃ。
7月6日1500円 → 8月6日1960円。
地合い悪いなか、3割上昇じゃ。
問題は、なんでこの株が上がったかや。
業績?
今期は減益予想や。さらに下方修正という話もある。
まあそれでも割安と言えんでもないが、今こんなに上がる理由はない。
そう。それや自社株買いや。
THKはこの1ヶ月で12億円使こうて、自社株を69万株を買いよった。
将来、売りのでない買いや。
通算売買高500万株やから、シェアは1割強やけど、これは効くで。
株価操作?
ちゃうちゃう。利益の還元や。
年間利益に減価償却費を加えたものをキャッシュフローという。
ここから設備投資額を引いたんが、フリーキャッシュフローや。
そのフリーキャッシュフローをどう使うかが、
これからの経営じゃ。
今みたいに株価が安かったら、借金返すより、配当するより、
株買うた方が株主にとっても得なケースはぎょうさんあるで。
なんちゅうても気概がええ。
これはメッセージや。
「うちの実力(株価)はこんなもんやないで。だれも買わへんのなら、
わしが買うたる」という怒りのメッセージや。
他の会社の社長も見習わなあかんで。
自分とこの株価が安いとか、文句いう暇あったら自分で買うてみい。
まあ、ほんとに力と金があったらの話しやけどな。
自分とこのバランスシート粉飾やないんやったら、
根性見せてみい。
「流動性がなくなる」
アホぬかせ。今でもないやないけ。
だれも買うたがらないんやから、しゃーないやろ。
まず、自分で買うてみい。そしたら見直す投資家もでてくるで。
THKの予算はあと18億円や。
まだ100万株位買うで。
どこまで買うつもりやろか。これはちとわからん。
シモジマ商事(7482)、
新コスモス電機(6824)、
シード(7743)、
アールビバン(7523)
こんな銘柄もようあがってまっせ。
「これから狙えそうな奴は??」
「他にもあるか」??
あるで。共成レンテム(9680)にサンワテクノス(8137)や。
あんまり聞いたことないやろ。
そやアナリストなんぞ、ろくに調べてもおらん銘柄や。
最近株価ええ感じや。値付き率もあがっておる。
これも自社株買いの影響やと見ている。
サンワテクノス60万株、共成レンテム20万株や。
どちらかといえば共成レンテムの方がお勧めやろな。
おっと。自己責任でっせ。
ほな、さいなら。
(ご参考)自社株買い実施決議企業の騰落率ランキング
| コード |
銘柄 |
決議日 |
上限株数
(千株) |
上限金額
(百万円) |
決議日株価
(円) |
8/6株価
(円) |
騰落率(%) |
| 6824 |
新コスモス |
6/29 |
300 |
200 |
448 |
615 |
37.28 |
| 7482 |
シモジマ商 |
6/26 |
300 |
280 |
720 |
960 |
33.33 |
| 6481 |
THK |
7/6 |
2,000 |
3,000 |
1,500 |
1,960 |
30.67 |
| 7743 |
シード |
6/26 |
200 |
120 |
511 |
645 |
26.22 |
| 9748 |
NJK |
6/26 |
800 |
500 |
402 |
506 |
25.87 |
| 7523 |
アールビバ |
6/29 |
200 |
200 |
699 |
860 |
23.03 |
| 4960 |
ケミプロ化 |
6/29 |
200 |
120 |
436 |
510 |
16.97 |
| 7456 |
松田産業 |
7/15 |
100 |
120 |
988 |
1,140 |
15.38 |
| 7874 |
スルガ |
7/8 |
300 |
400 |
645 |
740 |
14.73 |
| 8282 |
ケーズデン |
7/6 |
600 |
500 |
571 |
645 |
12.96 |
| 7466 |
SPK |
6/29 |
300 |
250 |
600 |
670 |
11.67 |
| 3951 |
朝日印刷紙 |
6/26 |
100 |
100 |
750 |
821 |
9.47 |
| 9794 |
カラカミ観光 |
6/25 |
300 |
300 |
915 |
990 |
8.20 |
| 9985 |
榮太郎 |
6/29 |
200 |
150 |
590 |
630 |
6.78 |
| 6304 |
マキ製作所 |
7/24 |
300 |
180 |
449 |
475 |
5.79 |
| 7902 |
ソノコム |
6/29 |
64 |
80 |
965 |
1,020 |
5.70 |
| 6148 |
UHT |
6/29 |
50 |
65 |
950 |
1,000 |
5.26 |
| 9680 |
共成レンテ |
6/26 |
200 |
132 |
620 |
651 |
5.00 |
| 9059 |
カンダ |
7/21 |
50 |
25 |
425 |
445 |
4.71 |
| 9676 |
松戸公産 |
6/26 |
300 |
210 |
695 |
720 |
3.60 |
| 8137 |
サンワテクノ |
6/26 |
600 |
400 |
535 |
550 |
2.80 |
| 6866 |
HIOKI |
8/5 |
150 |
100 |
525 |
535 |
1.90 |
| 6488 |
ヨシタケ |
7/29 |
150 |
60 |
310 |
315 |
1.61 |
| 9051 |
センコン物 |
6/29 |
20 |
15 |
700 |
705 |
0.71 |
| 5277 |
スパンクリ |
7/11 |
500 |
225 |
388 |
388 |
0.00 |
| 3594 |
モリシタ |
7/16 |
50 |
30 |
508 |
500 |
▲ 1.57 |
| 4959 |
CCI |
7/1 |
200 |
200 |
900 |
875 |
▲ 2.78 |
| 6918 |
アバール |
7/17 |
500 |
300 |
421 |
402 |
▲ 4.51 |
| 9902 |
日伝 |
8/4 |
100 |
200 |
1,790 |
1,680 |
▲ 6.15 |
| 9941 |
太洋物産 |
7/7 |
50 |
15 |
222 |
206 |
▲ 7.21 |
| 6863 |
ニレコ |
6/26 |
200 |
150 |
675 |
600 |
▲ 11.11 |
| 5280 |
ヨシコン |
7/1 |
100 |
80 |
745 |
650 |
▲ 12.75 |
| |
単純平均 |
|
|
|
|
|
8.24 |
| ◆98/08/04(火) |
a |
先ず配当利回りありき。 |
本日エイブル(8872)という会社が公開しました。ご存知の方も多いと思いますが、マンションなど賃貸不動産仲介の最大手です。初値は2450円。会社計画では1株利益が142円ですから、PERは17倍。不動産業ですからPERはこの程度で妥当と見る方も多いかもしれません。
果たしてそうでしょうか。まず、この会社の最大の収益源は不動産の仲介手数料です。皆さんが部屋を借りるときに払う、あの家賃1ヶ月分の手数料というやつです。そう、超高級マンションならいざしらず、10万円前後の部屋ってそんなに値段下がっていませんよね。もちろん、ある程度は下がっていますが、皆さんどうしてますか、より広い部屋、会社に近い部屋を借りてませんか。実際、エイブルの仲介単価は前期下がっていません。基本的にエイブルは不動産を持っている訳ではないですから、影響はそれほど大きくありません。
しかし、この会社に注目する理由は他にあります。エイブルは公開時に配当性向(1株配当/1株利益)を7割にするといっています。今の計画数字で1株配当は約100円です。よって予想配当利回りは4%を少し超えます。エイブルが配当性向を7割としているのは、今後の事業展開にそれほどの資金を必要としないからです。
「じゃあ、なぜ公開したの?」
それは大家に対する信用を付けるためです。この会社の大株主は経営に参加していません。ですから余計な資金を会社内に留めず、配当として受取ることを望んでいるようです。
「何だ、大株主のわがままか」
これはわがままではありません。正当な権利です。そしてそれは持分に応じて、株主全員が公平に受取ることができるものです。
企業は株主の資金を預って事業を行ない、利益を配当として還元します。高度成長期においては、配当金として出すより再投資したほうが企業が成長したので、日本の企業の配当性向は低水準で推移してきました。でも、昨今のように低成長時代に入り、設備投資もしないのにお金を溜め込んで喜んでいる経営者も少なくありません。大企業だけでなく小さなオーナー企業にも、そういう会社が少なくありません。こういう企業の社長は「会社のものはすべて自分のもの」と思っていますから会社の貯金が増えれば満足です。でもその貯金は、他の株主にとってはなんの意味もありません。
配当金としてもらえれば、それぞれ好きに使えます。エイブルを千株もっていれば、10万円の配当が来年の今ごろには貰えるはずです。好きなことに使ってもよし、貯蓄に回してもよし、エイブル株を買い増ししてもよし、あとは株主各自の判断です。
ちょっと、エイブルの話が長くなってしまいました。今日は配当利回りの話をしようと思っていたんです。「配当利回り」ここ10年以上、ほとんど注目されることのなかった投資指標が徐々に注目され始めています。店頭市場にも配当利回りで買える株が増えてきました。株価が下がったことと、エイブルのように配当性向を高くする企業が増えてきたためです。
日本でも昔は配当利回りで投資を行なっていました。当時は増配、減配がもっとも大事な材料でした。でも株価がだんだん高くなり配当利回りがどんどん下がると、利回り商品としての魅力は全然なくなってしまいました。後はひたすらキャピタルゲイン狙うだけでした。でも、今は違います。銀行にお金を預けていてもほとんど利息は付きません。どうしますか?エイブルだけではありません。ちょっと選んでみました。
| 銘柄(コード) |
株価 |
利回り |
PER |
| ステップ(9795) |
845円 |
5.32% |
9.2倍 |
| 東日本ハウス(1873) |
589円 |
5.09% |
22.6倍 |
| PEOPLE(7865) |
1000円 |
5.00% |
10.0倍 |
| ビスケー(7542) |
850円 |
4.70% |
7.0倍 |
東日本ハウス以外はPERも10倍以下です。これくらいPERが低いからこの利回りになるのです。東日本ハウスも今年、税金を多く取られるのでこのPERですが、来期ベースでは10倍以下と予想されます。業績も高成長とはいきませんが、すぐに減配しそうな雰囲気はありません。 ステップは9月決算、東日本ハウスは10月決算ですから、あと2、3ヶ月で配当を貰う権利が生まれます(株価は取り敢えず配当落ちしますが)。キャピタルゲインも期待できない訳ではありません。5%の配当利回りということは、4%まで買えば株価は25%上昇します。店頭市場の平均まで買われれば、なんと株価は3倍以上になります。もちろんいつそうなるかはわかりませんが。
株式投資の原点は配当利回りです。
店頭株というと、うさんくさくて動きの激しい銘柄をイメージされるかもしれません。でもこのように穏便な銘柄もあります。刺激が少ないですか、そういう方にはいずれ刺激的なお話をしましょう。でもこういう銘柄もあるということを覚えておいてください。
追 伸
エイブルですが、明日以降は、とりあえず少し下がるかもしれません。これは新規公開特有の需給要因によるものです。公募売出の総株数が200万株、初日の出来高が100万株弱ですから、まだ100万株位2200円コストの株があります。この利食い売りをこなせるかが勝負ですが、地合いが悪いのでちょっと難しいのではないでしょうか。この辺の分析の仕方もいずれご案内しましょう。業績はこれまでのところ、会社計画を上回っているようです(ということは配当も増える可能性あり)。あとは皆さんのご判断にお任せします。
長らく意識不明だった店頭市場の意識を回復してきたようですね。これまで東証1部の上げ下げに流されているだけでしたが、ここにきての4連騰には意志が感じられます。ここ数日の特徴としては、新規公開銘柄の人気と、消費者金融各社の活況があげられるでしょう。
消費者金融についてはGEのレイク買収がきっかけです。この業界は外資参入で、一気に業界再編とは行かないでしょうが、改めて高収益とPERの低さがクローズアップされています。
もっと、はっきりしているのが新規公開株ですね。寺島薬局、PALTEKと初値を果敢に買いに行った人は、1、2日ですごく儲けています。早くも過熱を気にする声もでています。たしかに今やっているブックビルディングの結果は、軒並み仮条件の上限に張り付いています。寺島薬局のように次の銘柄が出てきたら、早くも見捨てられそうな雰囲気も、移り気なIPOフリーガンの影を感じます。
でもですね。PALTEKのPERは来期で20倍位なんです(アナリストの予想によると)。12月決算ですから、もう来期で考えてもいいですよね。この銘柄だけについて考えれば、そんなに無謀な価格ではないんです。ただ、周りにPER10倍とか、配当利回り5%とか、PBR0.1倍とか沢山あるので、異常に高く見えます。
こんなときはずーっと店頭市場を見ている人の方が動けないんですよ。慣れって恐いんですよ。アナリストなんかみんなPER10倍位が妥当とかいってます。でもなんでPER10倍なんでしょうか。国際比較、金利との比較、違いますよね。そう周りがそうだからだけなんです。
さて、今から半年後をイメージしてください。PALTEKもデジキューブも寺島薬局も半年たてば、新規公開銘柄とは呼ばれません。さあどうなっているでしょう。可能性は2通りです。
1、
今の新規公開銘柄の株価が半分になってPERが10倍になる。
2、 今、PERが10倍の銘柄の株価が2倍になる。
どちらだと思いますか。どちらにしろ、後の投資行動は決まってきますよね。話を簡単にするために、PER10倍、20倍としましたが、もちろん各企業の内容などでバラ付きはあります。ただ、今は新規公開とそれ以外で同じような内容の企業でも株価に大きな差があるということだけ理解してください。新しい資金が入ってきて、店頭市場が起き上がろうとしています。短期勝負の新規公開でもいいですよ。でも大事なことは、もう少し長い期間でなにが一番儲かるかではないでしょうか。すみません。生意気いって。
10数年前、証券会社に入社すると先輩から「証券マンなら自民党に入れろ、自民が負けると株価は下がるぞ」と教えられた。以後、その教えを必ずしも守って来た訳ではないが、自民が負けると株は下がるという概念がいつのまにか身に染みついていたようだ。
「投票率が高いと共産党が不利」
「自民党が大敗すると株価は暴落する」
これまで当然のように言われてきたことが通用しなくなっている。
政局の解説は他に任せるとして、われらの店頭市場はどうだろうか。
先月末から今月にかけて、店頭市場は久し振りに10連騰を記録した。ここでも異変が起こっている。今までなら店頭市場が反発するときはジャフコ、アムウェイ、といった時価総額上位企業が競って値上りしていた。しかし今回、かれらはほとんど用なしである。光通信もスクウェアも動かず、この前までがんばっていた良品計画もダメ、市場の動きに付いていけたのはせいぜい武富士、アイフルのサラ金コンビとTHK位である。
東京で立候補した青年自由党の中村功氏(東日本ハウスの創業者)は空振りだったが、東日本ハウスはここ数日で2割強も上昇している。アトラス、亜土電子など投資家の期待を裏切った銘柄も戻りの足は軽い。キャッシュリッチ株の代表格、進学会も最近シュローダーの手口で玉の移動が進んでいる(どうやら拓銀が保有していた株のようだ)。店頭市場でも無党派層が動き出しているようだ。
これまで「選挙にいってもしょうがない」としてきた無党派層が政治を変えようとしている。でも無党派層は必ずしも政治に無関心だったとはいえまい。少なくとも今回は自分の価値観で投票したはずだ。
株式市場では「割安株を探して投資をしてもムダ」「割安な株は、ずっと割安なまま」という無気力ファンドマネージャーの代わりに、だれかが買い始めている。無気力ファンドマネージャーがいずれ慌て出す。なぜか自分のファンドがインデックスに勝てない。勝者は自分の価値観で銘柄を探し、株価を検討する人。あるファンドマネージャーが言っていた。「新しい会社を調べるときは、株価を意識しない。調べた結果から自分で妥当な株価を考える。後は簡単。実際の株価が想定した株価よりも安ければ買い、高ければ見送り(売り)」
参院選で政治を変えた諸君。今度は株式市場を変えよう。自分の価値観で。
店頭株が安い。どう見ても安い。平均配当利回りは1.3%だ。国債よりも安い。PBR1.0倍以下の銘柄が7割だ。馬鹿げた株価だ。
日本ファイリング(7933)という株がある。株価は538円(7/3終値)だ。この会社、現預金だけで51億円持っている。1株当り現金は649円だ。他に有価証券もあって、これを加えると1105円だ。でも、みんな買わない。機関投資家は??? 流動性がないと駄目だとさ。
進学会(9760)だってそうだ。1株当り金融資産は654円、1純資産960円、1株利益43円、配当12.5円、これで株価420円。自己資本比率90%の無借金企業だ。たしかにこのところ利益は少しづつ減り続けているけど、それでも経常利益は20億円だ、経常利益率22%だ。配当利回りが2.9%でも魅力的ではないといえるか。
今、店頭市場で割安株というのは、単にPERが低いといった生易しいものではない。キャッシュベースでの企業価値を株価が下回っているような企業だ。概ね、業績は良くない。でもたまに松本油脂製薬(4365)などのように過去最高益なのに、株価2700円、一株金融資産2200円、などというケースもある。炎のファンドマネージャーさん、ご推奨の生化学工業(4548)だって似たような状況だ。
流動性もない、いつ上がるかも解からない。でもこれらの株価を合理的に計算すれば、時価の2倍以上だったりする。こういう銘柄をじっと持ち続けることも、一つの投資戦略だ。我慢、忍耐、急がばまわれ。だいたい金持ちはそれができる。だからもっと金がたまる。
店頭市場が少しもどってきた。でも、こんなもんじゃーないはずだ。まだ店頭平均は700円台じゃないか。1年前までアナリストは1000円以下は割安だといっていただろう。それが今では景気がよくなるまで買えないといっている。 機関投資家は店頭株を「流動性が無い」から買えないといっている。そりゃこれだけ売り叩かれたら出来高も減ってまともな流動性がある訳ない。
機関投資家もアナリストも皆、今の株価は割安だという。でも景気回復が確認できるまで買えないとか、流動性が無いから買えないという。割高だから買えないという人はどこにもいない。
じゃー買おう。先回りして買おう。株価そのものが割安なのであれば恐くないじゃないか。流動性? 1銘柄何株買うの? 指値でいきましょう。出来るまで何日でも待ちましょう。簡単に買える株は誰かが売りたがっている銘柄。危険だよ。なかなか買えない銘柄こそ宝だ。売りたい人がいないんだよ。粘って買おう。
バブルのとき、店頭株は東証1部よりも遥かに高いPERで買われた。90年の夏なんか、平均で90倍を超えた。100倍以上じゃないと店頭株じゃないと言われた。3000円以下の銘柄を探すのが難しかった。小さい企業は成長性が高いからそれでいいと言われた。 今は逆、規模が小さい企業は危ないと言われる。平均PERも低い。新規公開銘柄なんか半分以上が10倍前後に低迷している。
いつも行き過ぎる市場、それが店頭市場だ。判りやすいから注目される。環境がいいときは東証2部や大阪2部以上にスポットを浴びる。悪くなると散々けなされる。芸能人かサッカー選手みたいなものだ。
いまは店頭企業の評価が低い。でもこれ以上は悪くならないだろう。いずれ、店頭企業の評価が回復する。その時は、店頭市場のPERも上昇するだろう。景気回復に伴う1株利益の上昇にPERの上昇が掛け合わされるから株価は大化けするだろう。
割安でも、下げ止まらないから買えないという意見もある。でも今年の前半は6ヶ月で5%上昇している。もう下げ止まっているんじゃないだろうか。上げ始めてからでは買うのが難しい市場だ(下げ始めると売れないけどね)。安い銘柄はいくらでもあるじゃないか。もう一度四季報を広げよう。後ろから。
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