| . | ワールドまいど!
日本のゲーム産業も任天堂の一人勝ち時代から、群雄割拠時代、ソニーの一人勝ち時代を経て次のステージを迎えようとしている。ゲーム草創期には任天堂と米アタリ社との特許紛争などトラブルがあったものの、半導体のキルビー特許など基本特許で常に米国に隷属する形の多い日本の産業界の中で海外技術を取り込みながらも自らが主導権を握っている数少ない産業なのだ。 以前は成長産業と見られていたゲーム産業もセガサターンの頓挫や国内の普及一巡に伴い成熟産業となりつつあり、高PERが当たり前だったソフト業界もすっかり水準が変わってしまった。確かに機械の性能が大幅に向上した一方でその機能をフルに発揮するソフトは殆ど無く、売れ筋のソフトはファイナル・ファンタジー、ドラゴン・クエスト、バーチャ・ファイターや今年話題のゼルダの伝説など一連のシリーズ物に偏っており、任天堂もポケモンの神風が吹かなければジリ貧となっていたかも知れない。ゲーム業界はソフトの当り外れによって業績が大きく左右されるなど大きなリスクを孕んでいるのは避けがたい事実だし、逆にハードの普及率がかなりの高水準に達している事も事実である。 しかしながら、自動車や家電など輸出過多が他国の批判を浴びた産業と異なり他国に大手の競争相手の無いゲーム業界は殆ど唯一と言える産業と言える。米国にもエレクトロニック・アーツやアクレイムなどゲーム・ソフト大手はあるものの、ハードに関しては任天堂、セガ、ソニーの三強に代表される日本企業が世界をほぼ制覇している。リスクは大きいものの世界をリードする日本のゲーム業界、世紀の愚策である商品券ばら撒き構想も子供を対象にしたことでゲーム業界にとっては少しは追い風になるかもしれない、頑張れ湯川専務、だけじゃ無くて、ニッポンのゲーム産業。
ワールド・シリーズ圧勝劇の興奮も覚めやらぬ内にヤンキース買収ニュースが飛び込んできた、悪漢スタインブレナーが優勝で価値の上がったチームを売り場と見てヤンキース中継でお馴染みMSGの親会社であるケーブルビジョン社に売却を決定したもので、MLBチーム売却額としては過去最高の約6億jに上った。今オフには昨年のワールドチャンプ、フロリダ・マーリンズも買収されており、不振チーム中心の買収劇しか見たことの無い日本のプロ野球ファンにとっては信じられないドライな買収劇と写ったことだろう。 しかし米国のプロ・スポーツ界は巨大メディアの資金力を背景とした買収劇に代表される様に完全にビジネスの一環としてその役割を担っている。昨年最後の個人オーナー球団であったドジャースがメディア王マードック率いるフォックスの傘下入りしたのに続くヤンキースのケーブルビジョン傘下入りはソフトウエアとしてのMLB価値を再認識させるとともに、ディズニー(ABC/ESPN)のエンジェルス、ターナー・ブロードキャスト(CNN)のブレーブスなどとそのそのソフトとしての価値を競うこととなった。 もちろんこうしたソフトとしての価値を競うチームがある反面、チームそのものの収益を糧にチーム運営をしているチームもある訳で、株式を公開するインディアンズなどMLBチームは勿論、日本の二軍に相当するAA、AAAでも独立採算となっているチームもあるらしい。ようするに日本のプロ野球ではウサギ印のチームなどごく一部を除き親会社の広告媒体となる代わりに赤字を補填してもらっているチームと異なり純粋に野球だけで収益を挙げているチームも多いのだ。 こうしたチームの経営を見ていると何の努力もしないまま自チームを解散してしまうJリーグなど日本のプロ・スポーツに対する考え方や、経営力の無さは余りに情けない。また、チームの運営を見てもプロ野球の場合、日ハム上田監督などを除き現役時代のスターを据えるだけで真の指導者を育てようとする努力が全く見られない。一方、MLBの場合元スターであった監督は殆ど皆無、名監督と言われる人の多くが監督やコーチとして素質を発揮した人たちであった。こうした人材の使い方は日米企業の人事にも反映されており、例えば日本の証券会社の場合、手数料を多く挙げた人が偉くなり、果ては経営者になる。一方、米国の場合、手数料を多く稼ぐ人は収入を多くもらいセールスのトップとなるが必ずしも経営者には成らず、経営者には経営のプロがなる事が多い。名選手必ずしも名監督とはならずとは昔から良く言われる事だが、日本の経営者にはプロ野球同様あまりに過去の名声で生きている人が多すぎる気がする。
こうした経済詐欺事件を見ていると多くの場合被害者側にも非があると思われる場合が非常に多い。確かに騙す奴が悪いし、こうした人間を許すことは出来ない、だが同様にこうした奴らにあっさり騙されてしまう被害者たちの愚かさも私には理解出来ないものがある。何も分らないお年寄りから無理やりお金を奪い取るようなケースを別にして、被害者側にも安易に金を儲けようとの下心があり、そこに付き入られて結局は金を巻き上げられてしまう事が多いからだ。大金を手に入れたいと思う気持ちが悪いものだとは決して思わない、しかし世の中そんなに甘い話なんかある訳ないのに、やすやすと騙されてしまうのは余りに情けなさすぎる。 お金儲けは難しい、株式市場で儲けるにも、競馬で儲けるにも、全てにおいて金儲けは努力無くしては出来ません。騙す奴は悪いけど、騙される方に隙が無ければ騙される恐れもありません、魚心あれば水心あり、甘い話には引っ掛からずに地道に株で儲けましょう。 (弁之助注記)我々の処へも「(儲かる)確度の高い情報を!」って要求が来るんです。こういう人は「言われた通りに売り買いして儲けたい」だけなんですね。当てれば神様、外せば金返せ・・・全く勘違いなさってる。人の頭で儲けてもそれはフロック、いずれ返すことになるだけなのに。自分で相場に勝つノウハウを積み上げないと相場から追い出されるだけ。金欲ばかり強くて勉強もしない人が投資家がいつまでもいられる程相場は甘くない。勉強が嫌なら株なんてやらないことです。カモられるだけですから。株は相当に知的なゲームでもある訳で、その儲けは「頭脳所得+我慢料」です。世の「株=不労所得=悪」の短絡的思考は我々の対極にあります。
今回のLTCM事件をきっかけにヘッジ・ファンド、イコール投機的みたいな誤解が生じてしまったが、この前401(k)のところに書いた様に、年金としても適格で安全なヘッジ・ファンドも数多くある訳で、ここではこうしたヘッジ・ファンドへの誤解を解くためにもヘッジ・ファンドのごく簡単な説明をしてみたい。まずはタイガーやクァンタムでお馴染みグローバル・マクロ、これは国家レベルの経済格差などを利用し割高な国の債券、株、為替などをショート、ファンダメンタルの強い国をロングにするなど巨額資金を活用し経済の歪みを巧みに使った運用をしている。こうした運用手法は時に基盤の弱いエマージング市場などを混乱に陥れることもあり、今回のアジア経済危機においてもその存在をマレーシアのマハティール首相などから目の仇にされてしまった。グローバル・マクロの場合、そのファンド性格上どうしても資金規模が大きくないと運用が難しい反面、大きく成り過ぎると自らの動きで世界経済のバランスを崩してしまうなど問題点も多い。また、投資家層もどうしても大口中心にならざるを得ないが、米系の証券会社などでは自社でまとめて投資し、100万j程度の小口に分割して再販を行っている場合もあるようだ。 こうしたリバリッジを効かしリスクを最大限にとってパフォーマンス向上を図るグローバル・マクロの対極に位置するのが『リスク・ニュートラル』と呼ばれるファンドだ。このファンドはグローバル・マクロがギアリングを高める為にデリバティブを駆使するのに対し、リスクを限りなく軽減し一定の運用成績を確保する為に使うファンドで、安全指向の強い投資家向きと言える。そのほか、M&Aなどのイベントをきっかけとする収益の伸びに期待して集中的に投資する『イベント・ドリブン』、フェアバリューに対し割安な銘柄に投資し収益効果を高める『ディストレスト』、逆に割高と思われる銘柄や市場を売り叩くことで収益を挙げる『ショート』、PCや過去データなどを駆使しシステム的に運用される『クォンツ』などが代表的なものと言える。 昔はこうしたファンドの多くがプライベート・ファンドとして運用され、一般の投資家が購入するのが難しい時期もあったが、今はこうしたファンドを小口化したり、ファンドを組合せたファンズ・オブ・ファンズなどもあり投資機会が広がっている、皆さんも機会があればこうしたファンドにぜひ投資してみてはいかがですか。
米国では独立した投資顧問会社が広く資金を集めて運用、それをまた独立した第三者である評価会社が一般大衆にその投信の成績を公平に評価した上で公表、一般投資家はこうした情報を参考に投資顧問会社から直接買うか、取り扱い証券会社から購入するのが一般的な投資の方法である。購入した投信の運用情報は運用会社のHPで入手可能なほか、多数の専門情報誌からも入手可能で、情報誌の中にはフィディリティ専門で収益を挙げている所もあるくらい投資家によって活用されている。401(k)プランの場合運用方法など適格投信が決まっているため全ての投信がプランを通じて購入できる訳ではないが、プラン加入者はヘッジ・ファンドなどを含む多くのファンドから自分の投資スタンスにあった投信を自由に選択、自分の相場観を反映し投資ファンド(もちろん投信以外の預金や保険などの商品も含めて)を入れ替える事も年4回の決められた時期に可能となっている。 一方、日本では預かり資産上位の投信運用会社の殆どが証券会社系列である、現在は業際問題もあり親会社からの独立性は高まったものの、今でも実際の販売は殆ど親会社に頼っているのが現状だ。かたや販売する証券会社の方も昔と違い自社系列投信の販売だけでは食っていけなくなったこともあり、外資系投信会社の商品も取り扱うようになって来たもののその殆どが当該証券会社専用ファンドでファンド当りの設定額も数百億が限度となっている。投信のパフォーマンスを評価する第三者機関も米モーニング・スターが日本に参入するなど徐々に整備されつつあるものの、肝心の投信会社サイドの情報開示体制はお粗末なままで、日経新聞などの記事も稚拙な内容の物が多いのが現状だ。 自分達の運用成績に対する信託報酬、成功報酬で食っている米国の投資顧問会社に対し、親会社の販売力に頼り、プロのファンドマネージャーの殆どいない日本の運用会社の現状を見ると年金制度に耐え得る投信がすぐに出来るとは思えない。せっかく確定拠出型年金制度を導入しても中身が無ければとても機能し得ないだろう、外見だけは立派でも中身の無い『張子の虎』に終わらないように願いたいものだ
このように一見順調に見えるインターネット関連銘柄の動きだが、実際にその構成銘柄の推移を見るとインターネット関連が如何に消長の激しい業界であるかを如実に示しており非常に面白い。算出開始当時の構成メンバー間の合併、買収はもとより無くなってしまった銘柄が多い反面、開始時にはその骨格さえ定まっていなかった会社が今では指数の時価総額ウエイトで上位を占めるまでに急成長、この前ダウ100年でGEだけがその地位を留めていると書いたがインターネットで100年後にもその地位を維持する企業は存在するのだろうか。 個別で見ると、開始時からそのトップの地位を維持しているがシスコ・システムズ、開始時時から順調にその地位を伸ばして、現在は第二位のアメリカ・オンライン、開始時にはまだそのメンバーですらなっかたヤフーは第五位、アマゾンは第八位まで上昇する急成長、これらの銘柄は指数の中の勝ち組みと言えよう。一方、開始時は親会社のH&Rブロックの一部門ながらオンライン・サービスでトップだったコンピュサーブは後進のアメリカ・オンラインの傘下となり実質消滅、一時は一世を風靡したネットスケープ、サイバーキャッシュも今は冴えない日々を送るに過ぎない。開始時にはUUネットやネットコムなど数社を送り出したプロバイダーに至っては全滅となってしまった。 実態社会の10倍以上で変化(進化とは必ずしも言えない)するネット社会で長期に渡って生き残るのは至難の技である、次世代インターネットも始まる次の3年ではいったいどうした変化が起こるのだろう、3年後にはマイクロソフトもインテルも既にこの世に無いかも知れない、ネット社会とはそんなもののような気がする。
ところが、日本では中堅以上の殆どの証券会社で日本株以外の株、即ち外国の株式を取り扱い、また、多くの個人投資家がそうした外国の株式に直接投資を実施している。個人貯蓄率で世界最高を誇る日本らしい事実とも言えるが、実際には投資家も証券会社も日本に比べて遥かに水準が高く、自己責任も徹底している米国の投資家でさえ手を出さない外国の個別株式にまで日本人は盛んに投資の手を伸ばしているようだ。バブルの時期、日本の証券会社は競って日本株の輸出に励んで来た、一方同時期に日本市場に参入した多くの米国証券は逆に日本株の情報を取得し自国の投資家に送る、逆に輸入業務に励んでいた。 それがバブル崩壊後になって日本株一辺倒だった日系証券は輸出だけでは食えなくなり、付け焼刃の輸入業務に力を入れ出した。一方、日本に進出している多くの外資系証券は自国の市場好調から輸出業務にも力を入れ出したものの、小売分野は日系に任せ大口機関投資家や日系証券を相手に商売をしている様だ。こう言う状況だから、実際に日本の個人投資家が得られる外国株の情報は二次、三次情報がどうしても多くなり投資上の不利は免れない。 グローバル投資と言う観点からすると、こうした日本の個人投資家の投資行動は一見個別日本株などに投資しない米国の個人投資家に比べて進歩している様に見える。ところが、実際は全く逆なのだ。米国の個人投資家は何故日本株に直接投資をしないのだろうか、それは彼らが情報リスクなどを負う必要が無いくらい多様な投資信託が何時でも買えるからに他ならない。要するに買えないのでは無く、買う必要が全く無いのだ。それに比べ貯蓄率は高いものの、有効で公正な投資手段を持たない日本の個人投資家は為替コストやリスクで投資効率の悪い個別株投資がグローバル投資の中心とならざるを得ない。色々な分野で投資のプロ不在が続く日本の証券市場だが、投資信託部門の遅れは特にひどく、証券会社系列の投資信託会社が未だに最も多く、フィディリティなど独立した投資のプロが運用するファンドは皆無と言って良い。こんなに投資意欲の強い個人投資家が多いのに、日本と言う国は本当に不思議な国だ。
この内容自体はかなり以前から噂に上っていた内容で驚くべきものでは無い。しかし、最近まで続いていた米国企業による大型M&Aラッシュもこれで沈静化する事は間違いなさそうだ。実際、過去数年に渡って続いていたM&Aブームも逆に言えばこの会計基準強化実施を睨み駆け込み的な合併交渉もあったようで、こうした背景がシティとトラベラー、コンパックとDECなどの大型合併を決断させる要因ともなったと見られる。 米国株式市場の堅調は企業業績の好調をその主要因に挙げることができるが、需給面では大型自社株買いと企業合併による株式数の減少による面も非常に大きかったと言える。業績水準は引き続き高水準を維持してはいるものの、伸び率の低下は否定できず、全体的に事前予想を上回った第V・四半期決算ではあったが、前年同期と比較すると冴えないものとなった。自社株買いに関しては引き続き活発な状況が続いているが、元来自社株買いは、新規投資を実施したり他の事業に投資するよりも資本効率が良いと判断する局面で実施するものであり、また成熟期に入った企業が実施するもので、成長企業が実施するもではない。 このように今までのブル相場を支えてきた幾つかの要因に翳りが見えるなか、その要因の一つであったM&Aに対する課税強化は実施前の駆け込みを狙った新たな駆け込み大型合併を招くのか、それともかってない大型合併ブームの終焉を招くことになるのか、また、そのブーム終焉はブル相場の終焉をも、もたらすことになるのか非常に興味深いニュースであった。
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